インプラントのしくみメリットデメリット術前検査

インプラントの術前検査


インプラント手術の前には、歯や歯茎の状態、顎の骨の量を確認するために術前検査を行います。
インプラントの術前検査の内容は歯科医院によっても異なっています。
インプラントの成功率を高めるためには、この術前検査をしっかり行うことが大切です。
術前検査では、血液検査、レントゲン、口腔内検査、CTスキャンを行います。

血液検査では、全身の状態をチェックします。
高血圧や糖尿病を発症している方は、インプラント手術後に出血が止まりにくくなったり、傷の回復も遅いことが多くなっています。
しかも、高血圧や糖尿病は無症状で進行するため、本人も自覚していないことも多いので、血液検査にて疾患の有無をチェックします。
もし、問題が見つかれば、病気の治療が先決となります。

次に、口腔内検査では、歯や歯茎の状態を調べていきます。
虫歯のある方や歯周病にかかっている方は、口腔内が細菌感染しやすいため、虫歯や歯周病を治療してからインプラント手術を行います。
歯周病を完治させないで、インプラント手術を受けた場合、歯茎がインプラントを支えきれなくなり外れてしまいます。
そして、レントゲン検査では、顎の骨の厚みや高さを検査します。
顎の骨の量が不足している場合、インプラント不適応となります。

この場合、骨移植やサイナスリフトにより、骨を造成する手術を行ったうえでインプラントを埋め込みます。
それから、CT検査では、3次元的に口腔内の状態を調べることができます。
CT検査を行うことで、インプラントを埋め込む位置、角度、深さを正確に判断することができます。
また、噛み合わせの状態や顎の骨の状態も立体的に確認できるため、インプラントの成功率を高めるためには必要不可欠な検査となっています。
通常のレントゲン写真のみで、インプラントの埋め込み位置や角度を診断すると、インプラントに失敗することもあるようです。
そのため、手術前にCT検査を行っている歯科医院を選ぶことをお勧めします。