入れ歯がぴったりはまる磁石式インプラント

歯を失うと、あごの骨が痩せてしまいます。
そのため、歯を全て失って総入れ歯にしている方の多くは、ぴったりの入れ歯を作ったはずでも、満足できる使用感を得られていないようです。
また、全ての歯を失ってしまった方向けに「オールオン４インプラント」という治療法がありますが、数百万円の費用がかかるため、誰にでも気軽に受けられるものではありません。
歯を失って間もない時期であれば、顎の骨や歯槽骨もある程度残っているため、入れ歯も安定しやすいのですが、支えるべき歯が無くなってしまうとあごの骨や歯槽骨は徐々に衰えていきます。

このような状態になると、入れ歯がはまりづらくなるため、噛み合わせも悪くなってしまいます。
食べ物を噛めなくなると、そのまま飲みこむことになってしまうため、胃腸障害を引き起こす原因となります。
このような問題を解消するために、磁石式のインプラントが開発されました。
磁石式のインプラントなら、比較的手軽な費用で、安定した歯を手に入れることができます。
磁石式のインプラントの場合、歯根に磁性金属を埋め込み、小型磁石を取り付けた入れ歯を装着させます。
土台と入れ歯の両方に磁石を埋め込み、お互いの吸引力により、入れ歯を固定します。

もし、現在使用中の入れ歯があれば、それに磁石を装着させ、歯茎にインプラント本体を埋め込むことで、しっかりした噛み心地を実現できます。
中には、磁石の吸引力について不安を感じる方もいるようですが、米粒ほどの小さい磁石でありながら、吸引力は強く、入れ歯がずれる心配はありません。
また、横から力がかかると外れる仕組みになっているため、歯根を傷めることもありません。

そして、磁石式インプラントは、部分入れ歯としても使用することができます。
ばねなどがないため、見た目も綺麗で、他の天然の歯に負担をかけることもありません。
この磁石式インプラントは、手術が短時間ですむため、高齢者の身体にも優しく、顎の骨が少ない方でも問題なく適用できます。